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小鹿田焼(大分)

小鹿田焼(大分)
 

小鹿田焼

大分県日田市にある小鹿田焼(おんたやき)の里。数ある焼き物の産地の中で今最も注目を浴びている産地と言っても過言ではありません。山間にある集落は全部で14軒。そのうちの10軒が小鹿田焼の窯元です。今だに川の流れを利用した唐臼(からうす)で日夜とまらず土が砕かれ、そのギーバッタン、ギーバッタンという音が皿山に鳴り響きます。そして自然の素材を使うのはもちろんのこと、使う道具までも昔のまま。蹴ろくろによる成形や釉薬掛け、登り窯による窯焚きなど、現代とかけ離れた「昔ながらの日本」が人々を魅了するのでしょう。

特徴

飛び鉋、刷毛目、指描き、櫛描き、流し掛けなどの装飾技法が特徴です。兄弟窯である小石原焼と似ていますが、よく見るとそれぞれの土の質による違いがわかります。小鹿田の土の方が固く黒みがちなため、飛び鉋の模様に鋭く濃い印象があります。

魅力

小鹿田焼の歴史は300年といわれますが、そのほとんどは農業用などの大物の容器がつくられていました。本格的にうつわがつくられるようになってまだ半世紀ほどです。伝統を受け継ぎ今もつくられている壷や甕などの大物と、生活様式の変化に合わせて生まれた皿などの日用雑器。どちらにも開窯以来変わらない小鹿田の土、技法、釉薬を用い、すべて登り窯で焼かれるため小鹿田独特のものになるところに魅力があります。

こちらも併せてお読みください:「小鹿田焼とは」「窯元をめぐる、旅日記 小鹿田焼」

 

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